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住宅ローンの予算をいくらにすればいいか、迷っている方も多いのではないでしょうか。結論からいうと、「借りられる額」と「無理なく返せる額」は同じではありません。この記事では、借入可能額がどう決まるのか、実際に無理なく返済している人の水準、そして自分の場合を確認するときに担当者へ聞いておきたい質問までを解説します。
- 借入可能額は「返済負担率」という指標をもとに計算される
- 審査上の基準と、実際に無理なく返せている水準には差がある
- 予算は「借りられる額」ではなく「無理なく返せる額」を基準に考える
- 金融機関によって基準が異なるため、比較して確認することが有効
住宅ローンで「いくら借りられるか」はどうやって決まる?

結論からいうと、金融機関は「返済負担率」という指標をもとに、借入可能額の上限を計算しています。返済負担率とは、年収に占める年間のローン返済額の割合のことです。住宅ローンだけでなく、自動車ローンや教育ローンなど他の借入も合算して計算されるのが一般的です。
例えば、代表的な住宅ローンである「フラット35」では、年収400万円未満の場合は返済負担率30%以下、400万円以上の場合は35%以下となる金額が借入限度額の基準とされています(2026年9月時点、住宅金融支援機構の基準)。また、借入額の目安として「年収の5〜7倍程度」という数字が紹介されることもあります。
ただし、これらはあくまで審査上の目安です。実際の借入可能額は、金融機関ごとの基準や、他の借入状況によって変わります。金利や審査基準は変動するため、正確な金額は各金融機関の最新情報をご確認ください。
「借りられる額」と「無理なく返せる額」はなぜ違うのか

結論からいうと、借りられる額は「審査に通る上限」であり、無理なく返せる額とは考え方が異なります。審査で使われる返済負担率(30〜35%程度)は、あくまで「返済が滞りにくいかどうか」の目安であり、教育費や車の買い替え、将来の収入変化までは反映されていません。
住宅金融支援機構が公表している「フラット35利用者調査」では、実際にフラット35を利用している人の返済負担率のボリュームゾーンは、年収の20%強というデータが示されています(調査年度により数値は変動するため、最新の公表データをご確認ください)。審査上の上限と、実際に多くの人が無理なく返している水準には、はっきりとした差があることが分かります。
もちろん、世帯構成や他の借入、将来の支出予定によって「無理のない水準」は人によって異なります。20%強という数字も、あくまで目安として捉えてください。
営業側は、なぜ「借りられる額」を先に見せることが多いのか
結論からいうと、実務では、資金計画の相談を受けたときに、まず「借りられる額」の試算から入る流れになりやすいです。借りられる額を先に示すことで、検討できる土地や建物の選択肢を早い段階で広げられるためです。これは悪意があるわけではなく、説明の順番としてそうなりやすい、という構造です。
自分が家を建てたときも、住宅ローンを含めた資金計画を、買う側として一つひとつ判断していく必要がありました。
ここで一つ注意したいのは、借入可能額のシミュレーションは、自動車ローンや教育ローンなど他の借入を正しく申告しているかどうかで結果が変わるという点です。この部分を曖昧にしたまま試算を進めると、実際の審査結果と数字がズレることがあります。
「無理なく返せる額」を考えるときに確認したいこと

「借りられる額」だけで判断しないために、次の項目を確認しておくことをおすすめします。
- 手取り収入を基準に考える — 返済負担率は額面年収で計算されることが多いですが、実際に生活に使えるのは手取り収入です
- 将来増える支出を織り込む — 教育費、車の買い替え、修繕費など
- ボーナス払いを前提にしていないか — 収入が減った場合のリスクになります
- 収入が変わる可能性 — 産休育休、転職などのライフイベント
- 諸費用・頭金の準備状況 — 諸費用の内訳と支払う時期は注文住宅の諸費用は何にかかる?内訳・支払う時期と担当者への質問例で解説しています
- 金利タイプによる返済額の変動リスク — 変動金利は、返済額の見直しが一定期間据え置かれる仕組みのものが多く、金利が上がってもすぐに返済額へ反映されない場合があります(仕組みは商品により異なります)
住宅ローン担当者にそのまま使える質問文
資料や説明だけでは、「自分の場合、何が含まれた数字なのか」までは分かりません。次の質問は、そのまま担当者に聞いてみてください。
- 「この借入可能額の試算には、車や教育のローンなど、住宅ローン以外の借入も含めて計算されていますか?」
→ 他の借入が反映されていない試算は、実際より多めの金額が出ている可能性があります。 - 「返済負担率は何%で試算していますか?」
→ 具体的な数字で答えてもらえるか、曖昧な返答になるかで、担当者の説明の丁寧さが分かります。 - 「ボーナス払いを設定しない場合、毎月の返済額はいくらになりますか?」
→ ボーナス払いを前提にした数字だけを提示された場合は、必ずこの質問で確認してください。 - 「変動金利を選んだ場合、返済額はいつ、どのタイミングで見直されますか?」
→ 「上がりません」という趣旨の断定的な回答があった場合は、追加で確認が必要です。 - 「頭金をこの金額にした場合と、増やした場合で、月々の返済額はどう変わりますか?」
→ 具体的な比較数字を出してもらえるかで、相談のしやすさが見えてきます。
自分の場合の目安を確認する方法
ここまでの考え方を踏まえたうえで、自分の年収や希望額での実際の目安を確認するには、金融機関ごとに条件を調べるか、比較サービスを使う方法があります。
金融機関によって、審査で使う金利や返済負担率の基準は異なります。1件ずつ条件を確認するのは手間がかかるため、複数の金融機関をまとめて比較できるサービスを使うと、自分の年収や希望額における目安をつかみやすくなります。
[PR] 自分の場合、いくらくらいが目安になるのか確認したい方は、住宅ローンを比較できるサービスを使ってみる方法もあります。
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比較サービスで示される内容は、あくまで目安です。実際の借入可能額や適用金利は、金融機関の審査結果によって決まります。個別の審査や返済可能額については、金融機関に直接ご相談ください。
まとめ
住宅ローンの「借りられる額」は、返済負担率をもとにした審査上の上限であり、そのまま予算にしてよい金額ではありません。実際に無理なく返済している人の水準を踏まえながら、将来の支出変化やボーナス払いの有無まで含めて、自分にとっての「無理なく返せる額」を考えることが大切です。
考え方が整理できたら、次は自分の場合を数字で確認してみてください。住宅ローンの返済額を具体的に試算したい方は、住宅ローンの返済額シミュレーションで毎月の返済額や総費用の目安を確認できます。予算だけでなく、土地探し・住宅会社選び・契約までの全体の流れを確認したい方は、家づくり全体のガイドも参考にしてください。
よくある質問
Q. 住宅ローンはいくらまで借りられますか?
A. 借入可能額は、年収に占める年間返済額の割合である「返済負担率」をもとに計算されます。例えばフラット35では、年収400万円未満は30%以下、400万円以上は35%以下が基準です(2026年9月時点、住宅金融支援機構の基準)。ただし金融機関によって基準や条件は異なるため、正確な金額は各金融機関のシミュレーションで確認することをおすすめします。
Q. 返済負担率とは何ですか?
A. 返済負担率とは、年収に占める年間のローン返済額の割合のことです。住宅ローンだけでなく、自動車ローンや教育ローンなど他の借入も合算して計算されるのが一般的です。金融機関はこの数値をもとに、借入可能額の上限を判断しています。
Q. 年収の何倍まで住宅ローンを借りられますか?
A. 一般的な目安として、住宅ローンの借入額は年収の5〜7倍程度といわれることがあります。ただしこれはあくまで目安で、実際の借入可能額は返済負担率や他の借入状況、金融機関の審査基準によって変わります。正確な金額は、希望する金融機関のシミュレーションで確認することをおすすめします。
Q. 返済負担率は何%を目安にすればいいですか?
A. 審査上の上限はフラット35で年収400万円未満30%以下・400万円以上35%以下とされていますが、これは「返済が滞りにくいか」の上限であり、無理のない水準とは別です。実際に住宅ローンを利用している人の返済負担率は年収の20%強に集まっているというデータもあり、上限より低めの水準で計画する人が多い傾向にあります。ご自身の家計状況に合わせて判断することが大切です。
Q. 頭金はいくら用意すればいいですか?
A. 頭金の額に一律の正解はなく、自己資金の状況や諸費用の準備によって変わります。諸費用の内訳と支払う時期は注文住宅の諸費用の内訳と支払う時期で解説しています。まずは自己資金と借入希望額のバランスを、返済負担率の考え方とあわせて確認することをおすすめします。