物件探しを進める中で、実際に周辺環境を“歩いてみる”ことの大切さを改めて感じている。
写真や地図だけでは見えてこない街の雰囲気や、人の流れ、空気の匂いまで、歩くことで一気に現実味を帯びるからだ。
候補のエリアをゆっくり散策してみると、想像していた印象と違う部分がいくつも見えてきた。
まず、歩道の広さや街路樹の並び方から、街全体の“安心感”が伝わってくる。
子どもを連れて歩くことを想像すると、車の通りが穏やかで歩道がしっかり確保されている道は、それだけで暮らしやすさにつながる。
ベビーカーを押す家族や犬の散歩をしている人たちを見て、「こういう日常がここでは普通なんだ」と自然とイメージが膨らんだ。
また、周辺の音にも敏感になる。
交通量が多い通りに近いと、一定の騒音が気になる一方、住宅街に入ると急に静けさが広がる。
自分たちがどの程度の音を許容できるのかを考えるいいきっかけになった。
夕方の時間帯に歩いてみると、子どもたちの遊ぶ声や挨拶を交わす大人たちの姿があり、街に流れる“生活のリズム”が心地よく感じられた。
買い物環境も思ったより重要なポイントだった。
スーパー、ドラッグストア、コンビニまでの距離を歩いて確認してみると、日々の負担がかなり変わることに気づく。
徒歩5分以内に生活必需品がそろう場所があると、暮らしに余裕が生まれる。
反対に、距離は近くても坂道が多かったり、夜道が暗かったりすると、実質的には不便に感じてしまう。
歩いた時間が短くても、その街に“自分たちが馴染めるかどうか”は意外とすぐに分かるものだと実感した。
建物だけでなく、街を構成する音や匂い、人の気配まで含めて「ここで暮らしたい」と思えるかどうか。
周辺環境を歩いて感じたことは、家選びにおいて大切な判断材料のひとつだと改めて感じている。
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