ときど土地探しとはどのようなのか?マイホームを建てる人はどういう行動をしているのか?などを発信します。
家づくりの打ち合わせをしていると、どうしても「できるだけ多くのものを取り入れたい」という気持ちが強くなっていく。
収納もほしい。
家具も置きたい。
便利そうな設備も取り入れたい。
気づけば、リビングの中にたくさんの機能を詰め込もうとしていた。
最初のプランを見たとき、確かに便利そうではあった。
テレビボード。
収納棚。
大きめのソファ。
サイドテーブル。
必要なものがきちんと配置されていて、生活はしやすそうに見えた。
けれど、どこか息苦しさも感じていた。
図面を見ているだけなのに、少し窮屈な印象がある。
理由がはっきり分からないまま、なんとなく違和感が残っていた。
担当の方がふと、「少し余白を残してみましょうか」と言った。
家具を一つ減らし、通路の幅を少し広げる。
それだけの変更だった。
ところが、そのプランを見た瞬間、空間の印象が大きく変わった。
広く感じる。
空気が流れるような感覚がある。
視線がすっと抜ける。
ほんの少しの余白なのに、リビング全体が軽やかに感じられた。
そのとき初めて、「余白」が空間の心地よさをつくっていることに気づいた。
何もない場所は、無駄ではない。
人が動くための余裕。
視線が落ち着く場所。
そうした役割を持っているのだと思った。
また、暮らしの変化にも対応しやすくなる。
子どもが遊ぶ場所。
来客が増えたときのスペース。
家具を買い替えるときの自由度。
最初から詰め込みすぎないことで、後から柔軟に使える余裕が生まれる。
今までの考え方は、少し違っていたのかもしれない。
スペースがあると、何かを置きたくなる。
空いていると、もったいない気がする。
でも、本当はその空間こそが、暮らしを支えているのだと思った。
リビングに余白を残す大切さに気づいた瞬間は、
家づくりの考え方が大きく変わった瞬間でもあった。
すべてを埋める必要はない。
少し余裕を残しておく。
そのゆとりが、日々の暮らしを穏やかにしてくれる。
今は、何を置くかだけでなく、
「何を置かないか」を考えることも大切だと感じている。
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